自己肯定感って何?どうやったら子どもの自己肯定感を高められる?

みなさん、こんにちは。臨床心理士のさとうです。


本日のブログでは「自己肯定感」についてお話し致します。


そもそも「自己肯定感」とは?

自己肯定感はよく言葉として耳をする機会も多いと思います。

ただ、自己肯定感とは何か説明をしてくださいと言われると「なんて説明したら上手く伝わるんだろう・・・」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

自己肯定感とは

「自己あるいは他者から見て自己の態度が好ましい、あるいは望ましい と自己が評価すること」

と捉えられています。


少し難しい言葉ですよね。

簡単にお伝えしますと「他人と比べるのではなく、自分自身がありのままの自分を認めること」です。


ではこの自己肯定感は「学校へ行かなくなった」お子さんにどのような影響を及ぼすのでしょうか。


・これまでは自信のあったものにも自信がなくなっていってしまう

・「どうせ僕(私)なんて」という言葉が増える

・◯◯くんはできているのに自分はできないという比較をしてしまう

・学校にいけないなんて自分はなんて悪いことをしているんだと自分を責める

こういった言動が増えてしまいます。


つまり、不登校になったお子さんの多くは、この「自己肯定感」が低く、「自己否定」のスパイラルに陥っていることが多いです。


そのようなお子さんの様子を見て、心配されている親御さんはとてもいらっしゃるかと思います。


以前、カウンセリングへ来ている子どもの1人に、「学校とはどんな場所なのか」という質問をしました。


するとその子からは「できないを積み重ねる場所」という回答が返ってきました。(もちろん子どもによって様々な回答が返ってきます)


「できないを積み重ねる場所」とはどういうことなのでしょうか?


話を聴くと、その子は体育と生物の授業が得意でしたが、それ以外の科目では勉強しても授業を聞いても「わからない」「できない」の連続であるとのことでした。そのため学校生活を送るうちにどんどん自信をなくしていったそうです。


自分の能力が評価されることが少なく、なにをしても壁が大きく辛かったとも話してくれました。


学校にいることによってどんどん自信がなくなり「学校」=「行くと自分の自信を失うもの」という捉え方に変化していったのだと思います。


そういう子どもたちにどういった支援が必要となってくるかと言いますとそれは「自己肯定感」を育むことです。


どういったことで自己肯定感を育てていくことができるのか・・・


正解は・・・どんなものでもいいんです!


少し拍子抜けされたかもしれませんが、ここで大切なことは・・・


子どもが「できる」「わかる」「がんばれる」「もっとやりたい」「楽しい」「わかってもらえた」「受け入れてくれた」という感覚になるものであれば「どんなものでもよい」ということです!


こういった気持ちになるものをカウンセリングの中や家庭内で引き出していき、少しずつ積み重ねていくことが重要となります。


ただ、子どもによって何に自己肯定感を抱くは様々です。

・家の手伝いをして自己肯定感を高めていく子

・自分の趣味を受け入れてもらうことで自己肯定感を高めていく子

・勉強面で簡単な問題からトライして「できる」を増やし自己肯定感を高めていく子

・相手にネガティブな感情をさらけ出し、受け止めてもらうことで自己肯定感を高めていく子

などなどです。


子どもが

◆どんなことに価値観を置いているのか

◆何を認めてほしいと感じているのか

◆どんな声かけをしてほしいと望んでいるのか


これらは、親御さんから教えていただく家での様子や生育歴の共有、子どもからの話、そして心理検査などのツールを使って様々な角度から紐解いていく必要があります。


上記の例であげた私が担当していた子は、趣味の話や日常の中で「できる」を増やし、第三者に受け入れられ、認めてもらうことによって次第に自己肯定感を高めていきました。


その子は4月から復学し、1日も休むことなく通えています。また、学校での「できない」で自信をなくしていた部分をほかの「できる」で補えたことがさらなる自信に繋がり、以前よりも活き活きとした表情で学校を通っています。


「子どもがどういったことに価値観を置き、どのように声かけをすればよいのか分からない・・・」と悩まれているのであれば、一度ご相談にお越しくださいね。


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