家庭内で起きるミスコミュニケーションの原因の殆どは〇〇のすれ違い!?
こんにちは、さくらこころのクリニックのカウンセラーのさとうです。
さて、本日は、家庭内で起きやすいミスコミュニケーションについてお話させていただきたいと思います。
早速ですが、皆さまはこういった話を聞いたことはございませんか?
(例)誰かに悩みを相談した際・・・
【聞き手が女性の場合】
「あぁそうだね」
「わかる~」
というように共感したり、感情面で寄り添う傾向がある。
【聞き手が男性の場合】
「君はもっとこういう風にした方がいいんじゃないかな?」
「なんでそうなったの?」
などアドバイスをしたり、論理的な解決をする傾向がある。
こういった話は、よくテレビでも流れていますし、皆様もこのようなことを実際に経験したことあるかと思います。
これは、男女の脳の構造の違いからくるものといわれています。
しかし、女性でも論理的な考えに突出した人なら、相手の言うことに対してアドバイスをしたり、論理的な解決を導き出す聴き方をすることもあると思います。男性でも悩みに関して「それはつらかったね」と共感する人もいますよね。
なので、「女性/男性だからこうである」と必ずしも定めることはできないですよね。
自分が悩みを相談する側になったときに、相手の対応によって消化不良になったことはありませんか?
先ほどの例は、体験として「あるある」と理解していただきたくてあげたものなのですが、
このようなコミュニケーションのズレは親子間でも同じことが起こっているのです。
例えば、親御さんがこんなことをおっしゃっていました。
「うちの子、クラスのお友達の不満や文句を言うんですけど、そのお友達の気持ちもわかるし、うちの子も悪い部分があったので、「〇〇くんはこういうつもりだったんだと思うよ。あなたも反省しないといけないよね」と、子どもに伝えたら、すごく怒ってしまいました」
カウンセリングで子どもにその話を聞くと
「クラスの子に不満があって、それをお母さんに聞いてもらって理解してほしかった。けど話しても意味がなかった。受け止めてくれなかった」
と言いました。
親御さんと子ども、どちらが悪い、とかそういった話ではございません。
ただ、子どもはなんのために、親御さんへクラスの子の不満を言ったのか・・・。
その「目的」を考えてみてください。
・問題を解決をしたいのか
・単にお母さんに聞いて寄り添ってほしいのか
・自分は正しいと言ってもらいたいのか
・安心したいのか
・自信をつけたいのか
・違った見方を提示してほしいのか
・合理的な説明をしてほしいのか
・納得したいのか 等
様々、その目的はあると思います。
しかし、この目的を間違えてしまうと・・・
子どもは本当は親御さんに感情面で寄り添ってほしいと思っているのに、「お母さんはちっとも私のこと理解してくれない」と感じてしまうかもしれません。
また親御さんは「せっかくアドバイスしたのに、余計に怒って本当によく分からない子」というように解釈してしまうことが起こり得ますよね。
せっかくのコミュニケーションの機会が、両者ともに「不満」を抱えて終わってしまうのです。
こういったミスコミュニケーションは家庭内で非常に生じやすいです。
些細なほつれから、大きなほつれになる前に・・・
一度子どもの言葉の目的に目を向けてみませんか?
そうすることで家庭内でもコミュニケーションがスムーズになるかもしれません。
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